2019年9月13日の研究会
担当講師:津布楽杏里
今回のソルフェージスクール研究会は『幼稚園・保育所で行われている音楽教育』~歌われている歌を中心に~というテーマで行われました。幼稚園、保育所及び認定子ども園等(以下、幼稚園等)は「幼稚園教育要領」、「保育所保育指針」及び「幼保連携型認定子ども園教育・保育要領」を礎にして教育が行われています。幼稚園等で行われている音楽教育は 5 領域(小学校の 5 教科のようなもの)の中の「表現」に位置づけられています。
✏「表現」の目的
研究会では、まずこの「表現」領域が示された背景などを概観しました。「表現」領域は豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにすることを目的としています。このような目的の中、幼稚園等ではさまざまな音楽活動が展開されています。毎日歌われる生活の歌(朝・昼・お帰りに歌われる歌)を中心に、研究会参加者で実際に歌ってみました。付点のリズム(スキップのリズム)が頻出すること、人によって拍子の感じ方が異なることなどが気づきとして挙げられました。また、幼稚園等で毎朝行われている、音楽を中心とした「朝の会」を体験してみました。そこから音楽の重要性や音楽を効果音のように使用している様子が感じられました。
✏幼稚園の愛唱歌
次に、幼稚園等で愛唱されている歌が、どのような経緯で現在に至っているかについて認識を共有しました。「うたのおばさん」(1949年)、「ろばの会」(1955 年)、「NHKみんなのうた」((1961 年)などから、数多くの素晴らしい歌が生まれました。これらの歌の弾き方や和音付けについて参加者で意見交換を行いました。
✏きれいな音を探す
最後に、ソルフェージスクールが目指す音楽の方向性について意見が交わされました。自ら出している音を注意深く聴き、きれいな音(タッチ)を探し、音の質を追求していくことの大切さが話し合われました。また、音楽を人生の楽しみとして、長く共に歩んでいくことの素晴らしさで意見が一致し、会が閉じられました。
2018年9月28日の研究会
研究テーマ
『子どもの力をひきだすために』
研究会で使われた参考文献のうちの1冊
子どもは本来いろいろな力を秘めているもの
そのかくれた力をひきだすには、叱らず、問いかけ、自分から進んで行動をおこしていく力を養うことが必要です。
ソルフェージスクールに通う子どもたちの現状を見つめ、余裕のない今の子どもたちに何が必要か。
日頃のレッスンのようすなどを話し合いながらNGワード(生徒に言ってはいけない言葉)をいくつかあげ、それにかわる言葉を探したりして、より良いレッスンをする為、自由に議論する機会となりました。